今回は、普段の通勤・通学から週末のツーリングまで幅広く使えるサイクルバッグ・シマノU-6を紹介します。
目次
製品概要
シマノから出ているサイクルバッグは以下の2カテゴリー・5シリーズに分けられる。
パフォーマンスバッグ(パフォーマンス重視)
- U-4Eシリーズ(オフロード・短距離用)
- Uシリーズ(オフロード・短~中距離用)
エクスプローラーバッグ(収納性重視)
- Hシリーズ(オフロード・長距離用)
- Rシリーズ(オンロード兼オフロード・中~長距離用)
- Tシリーズ(街乗り用)
それぞれ異なるシチュエーションに対応する形態となっている。
今回紹介するU-6(ブラック)は、マウンテンバイクライダー用にデザインされたUシリーズに属する。Uシリーズには、2L・6L・10L・14Lの4種類のサイズがラインナップされている。そのうち、U-6は下から2番目である。カラーは、イジャンブルー・ブラック・オリーブグリーン(New)の3種類。
先述の通り、U-6は元々マウンテンバイクライダー用にデザインされたものであるが、ロードバイクライダーの私でも問題なく使えている。というか、デメリットが見当たらない。むしろ快適である。以下に詳しく紹介する。
※注意
尚、今回紹介するモデルは昨年(2017年)のものである。今年のモデルは、一見したところ昨年のモデルからの変更点は見られない。ただ、見えないところで改良されている可能性はあるので、その点を踏まえて参考にしていただければ幸いである。
外観
外観は、シンプル過ぎず、派手過ぎず、程良いスポーティーさが感じられるデザインとなっている。ライド時のみならず、タウンユースにも十分可能だろう。
特徴的なのは、胸部のフックを留めることによって、まるでたすき掛けしたようなフィット感が得られる「X-ハーネス」。これは、パフォーマンスバッグのU-4E及びUシリーズにのみ採用されている機構である。見た目は勿論特徴的だが、見た目以上に機能的。これは実際に背負ってみるとすぐ分かる。身体へのフィット感が半端ない。ダンシングしてもブレることがないので、ライディングに集中することが出来る。ヒルクライム時には呼吸が少し苦しく感じることもあるが、その時はフックを外せばよい。ダウンヒル時の安定感は言うまでもない。
機能紹介
高い通気性
背中に当たる部分には、メッシュの下に6つのパッドがあり、十分な通気性が確保されている。これは、2017年のモデルチェンジで採用された新構造である。実際に、ロングライド等で使用しているが、背中が蒸れるような感じは全くない。
ヘルメットホルダー付き
ヘルメットホルダーが付いているので、ヘルメットを装着・携行することが可能。左右のフックに引っ掛けるだけなので非常に簡単。
アイウェアホルダー付き
左側のハーネスにはアイウェアホルダーがあり、サングラス等を掛けることが可能。ヘルメットに差すより、容易かつスマートである。因みに、右側のハーネスには小さいポケットが付いており、バータイプの補給食等を入れることが出来る。
レインカバー付き
雨の日も安心。蛍光イエロー&反射板で視認性もアップ。
収納・ポケットが多い
メインの収納スペースには、メッシュポケットが3つ、通常ポケットが1つ、合計4つのポケットが備わっている。蓋側(写真手前)に上下2つのポケットがあることで立体的な収納が可能。
バッグ下部には小型のポケットが備わっている。内部にはメッシュのポケットが1つある。加えて、鍵などを繋いでおけるキーホルダーも付いている。
バッグ上部にはフリースポケットがあり、傷つき易いものや大事なものを入れる。サングラスも入れられないこともないが、ポケット自体小さいので、専用のケースに入れた方が無難である。
バッグの両側面には、ポケットが一つずつ備わっている。伸縮性の素材のため、見た目以上の収納力を有する。
メインの収納スペースと背当て部分の間には、ハイドレーションパックの収納スペースとハーネスの長さを調整するための機構が存在する。勿論、ハイドレーションパック以外の物を収納しても良い。ハーネスの長さ調整は、身長150cmから200cmの方まで対応可能。
実際にどんなものが入るのか?
まず、A4のクリアファイル。
ギリギリですが、曲げずに入れることが可能。
今のご時世、書類の電子化かつ資源の削減により、書類等を紙媒体で持ち運ぶ機会もほとんど無くなりました。とは言え、全く持ち運ばないというわけでもなく、たまに必要になってくるのが厄介な所。故に、A4サイズを入れることが出来るというのはバッグを選ぶ上で非常に重要なポイントになります。その点、このバッグは条件をクリアしており、通勤・通学に十分利用可能かと思われます。
ただ、それよりも少しでも大きいサイズとなると入れるのは難しいかと思います(A4サイズのバインダー等)。
続いて、シューズ。因みに、サイズは、27.0cmと平均的なものである。
写真のように、シューズのかかとを折ることで問題なく収納可能。
シューズを入れることが出来れば、ビンディングシューズで出掛け、出先で普通のシューズに履き替えることも可能である。ただ、シューズを選ぶ際は、かかとが柔らかめのものを選んだ方が良いかもしれない。
こんな方にオススメ
以上の事から、シマノU-6は以下の方にお勧めである。
- コンパクトだけど、最低限A4サイズが入るサイクルバッグが欲しい
- 平日の通勤・通学、かつ週末のロングライドにも使用可能なサイクルバッグが欲しい
- ライド以外でも日常的に使用できるバッグが欲しい