今回は、シンプルグリーンで自転車のチェーン洗浄を試してみたので、そのレビューを書きたいと思います。因みに、写真多めです。
きっかけ
これまでチェーン洗浄用途として、パークツールのチェーン洗浄液、AZのチェーンディグリーザー、KUREのチェーンクリーナーなど色々試してきましたが、どれも一長一短だったりで、「洗浄力」・「使い勝手」・「コスパ」・「エコ」がそれら全てを兼ね備えたものってなかなか無いんですよね。いや、おそらくそんなものは無いんだと思います。結局のところ、予算や使用環境によって使い分けるのが正解なのだと思います。
そこで今回は、上記4つの評価基準のうち、「コスパ」と「エコ」に着目しました。
「コスパ」は言うまでも無いですね。皆安い方が良いに決まっています。コストだけ見れば、ホームセンターに売っているパーツクリーナーを吹きかけてウエスで拭き取るのがおそらく最安ですが、それだとチェーンの外側だけが綺麗になるだけで内側までは綺麗にならず、すぐまた汚れてしまいます。それはコスパが良いとは言えません。
「エコ」は、環境負荷が低いという意味合いです。というのも、私の場合、チェーン洗浄は野外で行うので、使用した洗浄液は水で洗い流され、その水は庭に浸透する他、溢れた分は雨水と同様に道路脇の排水溝にも排水されます。そう考えた時に、やはり生分解性が高い洗浄剤の方が環境的にも精神的にも安心です。
そして、「コスパ」が良く、「エコ」なチェーン洗浄剤は無いかと探して見つけたのが「シンプルグリーン」でした。
シンプルグリーンの特徴
- 独自のMPF効果により油汚れを微粒子レベルで強力分解
- 薄めて使えるので経済的
- 生分解性100%なので環境にやさしい
- 無毒性・不燃性・非研磨性なので安心・安全
- 液性はpH9.0(裏面記載)の弱アルカリ性
- 食器、台所用具、工具、自動車、産業機械・機器など幅広い用途に使用可能
これだけ見ると、pHが中性でないことを除けば、言うことなしですね。とはいえ、そのpHも弱アルカリ性なので、実際のところ影響はほとんどないと思われますが。
実際に使用してみた結果
洗浄方法
洗浄方法としては、以下のように行いました。
- シンプルグリーン原液を水道水で2倍希釈する。
- スプロケ及びチェーンにまんべんなく吹きかける。
- 汚れに浸透させるために1分ほどおく。
- ブラッシングする。
- 水で洗い流す。
尚、今回洗浄ブラシにはAZの三面チェーンクリーニングブラシを使用しました。
スプロケット洗浄
まずは、スプロケの洗浄から。
このように、ブラッシング前まではいまいち効果の程は分かりませんでしたが、ブラッシングすると一目瞭然。とても綺麗になりました。
チェーン洗浄
続いて、チェーン。
スプロケ同様、ブラッシングすると洗浄具合が分かります。ただ、上の写真を見て思った方も多いかと思いますが、思った程汚れが取れていない?特に、チェーン外側の凹部と内側の部分。
えーっと、これはですね、私のブラッシングの仕方が良くなかったからです(断言)。その証拠に、ブラシの届くスプロケやチェーンの外側部分は問題なく綺麗になっています。これは改良の余地がありそうです。
因みに、懸念した弱アルカリ性(pH9.0)の影響は、見た感じ問題なさそうです(※)。と言ってもまだ使い始めて間もないので、断言は出来ませんが。今後使い続けていく中で、その点についても注視していきたいと思います。
※個人の感想であり、フレームの塗装面やコンポーネントの金属面等に対する非浸食性を保証するものではありません。
1回の使用量
今回チェーンとスプロケの洗浄に使用した量は、測定したわけではないので正確ではないですが、目分量でおおよそ50ml程度でしょうか。原液量に換算すると25ml程度で、この量はシンプルグリーン濃縮液1本分の(500ml)の20分の1に相当します。すなわち、1本で約20回分の洗車が可能ということになります。尤も、これは私の目分量が合っていればの話ですが。今度機会があるときに、1回の使用量を測定してみようと思います。
さらに言うと、その濃縮液1本がだいたい1,000円くらいのなので、1回の洗車が約50円で出来る計算になります。これはかなりお得かもしれません。
洗浄後の経過観察
コスパを評価するために、チェーン洗浄後の経過観察をしました。
まあ、50km程度だとそれほど汚れてませんね。
ちょっとスプロケの汚れが目立つようになってきたかなという印象でしょうか。それでも、パーツクリーナーで洗浄するよりは長持ちしている気がします。やはり、ある程度はチェーン内部の汚れも分解させているということなのでしょう。その点に関してはも、長い目で見ればコスパは良い方なのではないでしょうか。
最後に
一応、その後のメンテ時にブラッシング方法を改良し、それについての記事も後日投稿する予定ですので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。記事のまとめもそちらで。
その2をアップしました!↓