ただのピナレロファンがDOGMA F12を見た感想をただ書くだけ

著作権の関係から、自分でそれっぽいアイキャッチ画像を適当に作ってみた。とりあえず、赤・黒・白を使っておけば、ピナレロっぽくなる説…あると思います。

はい、皆さま、ご無沙汰しております。色々と立て込んでいて、暫くブログの更新を休止しておりました。決して失踪したりなどしていませんので、どうぞご心配なく。

さて、未だに思うように時間が取れない状況に変わりはないのですが、先日とあるアップデート情報が舞い込んできたので、DOGMA FSはスルーしても(おい)、流石にこれはスルー出来ないと筆を執った次第であります。

そのとある情報というのは他でもありません。ピナレロの新フラグシップDOGMA F12(以下、F12)についてです。今回は、その発表を見て感じたことを書いていきたいと思います。

DOGMA F12の概要

F12の基本的な情報については、既に各メディアで詳細に紹介されているので、ここではリンクだけ載せておきます。車体の画像や技術的な情報等に関してはそちらをご覧ください。

最も詳しく書いてあるのは、カワシマサイクルサプライですかね。

発表時期1年前倒し?

以前書いた記事の中で、2019年のDOGMAはマイナーチェンジに留まり、フルモデルチェンジは2020年になると予想しましたが、完全に私の予想は外れましたね。しかし、それは機材提供するピナレロにとっても予想外だったのではないだろうかと思います

これまでのピナレロのモデルチェンジサイクルは基本的に3年で、今回のF12発表は前作DOGMA F10(以下、F10)の登場からまだ2年しか経過していません。やはり、そこにはチームスポンサー変更の影響があったのかなと思います。当初はスカイとのスポンサー契約は2019年シーズン末まで続く予定でした。そのため、今年の2月には2019年シーズン版のF10チームスカイカラーも発表されました。このことから、少なくともこの時点ではまだ2019年シーズンはチームスカイとして活動する予定で、F12もまだ発表する予定はなかったのではないかと思います(ある程度の構想は既に出来上がっていたと思うが)。しかし、3月下旬に、急遽イネオスとのスポンサー契約が決まり、それから約1か月後の5月1日にチームイネオスとして活動を開始するとともに、F12を発表しました。もしそれが本当なら、その僅か1~2か月の間に、スポンサー移行にあわせて、急遽F12の発表も決まったことになります。

フレーム自体はキープコンセプトか

写真を見た時の第一印象は、「F10と見た目があまり変わっていないかな」というのが正直なところです。強いて言うなら、少し角ばった所などが昨年発表されたグラベルロード「GREVIL+」に若干寄ったかなという印象。何故、あまり変わってないように感じるのか。それはおそらく、見た目に直結する革新的な技術の追加が無かったからかもしれません。DOGMA F8で初めてFlatBack(カムテール形状のチューブ)が採用され、F10からは新たにForkFlap(フォーク先端の後方突起)とコンケーブダウンチューブ(ボトル部分の空力向上)が追加されました。では、F12では?新たなハンドルには「Talon Ultra」という名前が付いていますが、フレーム及びフォークに関して言えば、これといった新しい名の付く技術は追加されていません。期待していただけに、その点が少し残念なところ。

少し気になるのが、シクロワイアードの下記の記述。

より空力性能を向上させるアイディアを組み込む予定もありましたが、UCIの了承が取れなかったため見送ったという経緯もあります。

「DOGMAがDOGMAであるために」 ピナレロ首脳陣が語るF12 – シクロワイアード(2019/05/02)

これはひょっとすると前項のことが影響して、当初新しい技術を追加した上でF12を発表する予定だったが、急遽発表時期が早まったことでそれが間に合わなかったのでは?と勘ぐってしまいます。

特筆すべき改良点

とは言え、細部をよく見ると、所々改良が加えられているようです。その中でも特筆すべき大きな改良について下記に述べます。

ハンドル周りの完全なインターナルケーブル化(Talon Ultra)

今作の最大の目玉でしょう。まあただ、これは予想の範疇といった感じでしょうか。更なる空力性能向上を求める場合、ケーブルの内部収納は割と早い段階で着想に至っているはずです。技術としては、既にスペシャライズドのVENGEやリドレーのNOAH FASTでも採用され、それほど珍しくもありません。ピナレロもその流れに追随する形となりました。

キャリパーブレーキのダイレクトマウント化

DOGMA初のダイレクトマウントだそうな。究極的にエアロを追求すると、これも必然なのかなと思います。逆に今まで採用しなかったのは、やはりブレーキ部分のフレーム剛性に問題があったからなのかな。その点、F12ではその辺のカーボン積層を見直している模様。

ディスクブレーキ専用設計フレームの登場

昨今のディスクブレーキの波が押し寄せている中で、ピナレロ内部でもその重要度が上がり、確たる地位を築いたことを物語っている。もはや+オプションとしてのディスクブレーキではなくなったということだ。これは、当然下位モデルの仕様にも影響してくるでしょう。

28cタイヤまで対応

F10では最大で25cだったところを、F12では28cまで対応させました。これも業界の流れというやつなんでしょうか。一般ユーザー使用における快適性を考慮した結果ですかね。

まとめ

変更点をいくつか挙げましたが、それらは概ね昨今のロードバイク業界の流れに沿ったものとなっている気がします。私の期待したあっと驚くような新技術が無かったのは少し残念に思いますが、一方で、フレームの各部でボリューム&剛性アップさせながら、重量を増やすことなく空力性能を上げたことについてはただただ驚くばかりです。新技術に関しては、次期BOLIDEに期待しましょう。

また、上では触れませんでしたが、そのカラーデザインに関しては、かなり好印象に見ています。普通にどれもカッコいいと思います。ただもし私が買うとしたら、やはり黒赤の「URANUS Black/Red」ですかね。あるいは、同じ黒赤の「Team Ineos」。こちらはグラデーションに加え、渋い赤がいいですね。悩みます。いや、買いませんけど(というか、買いたくても買えない)。