ピナレロ2020年モデルを大胆予想する

さて、今回はこれまでの傾向をもとにピナレロの2020年モデルを大胆予想したいと思います。

その前に、一応いつもの決まり文句ではありますが、

注意

以下の予想は、個人の推測によるもので確定情報ではありません。当サイトの情報を利用したことで何かしらの不利益を被ったとしても当方は一切の責任を負いません。

次期BOLIDE TT

注目度No. 1!その理由は?

BOLIDE TTは、2020年モデル中最も注目される車種です。何故なら、ピナレロは基本的に3年毎に鋳型をアップデートしており、そのスケージュールで従うと、2019年はフルモデルチェンジの年にあたります。

「タイムトライアルバイク?いや、TTレース出ないから私には関係ない」と思うことなかれ。BOLIDEはフラグシップの中のフラグシップです。現行DOGMA F10やPRINCEのForkFlapやCONCAVEダウンチューブは、元はと言えばBOLIDEから受け継がれたものです。よって、次期BOLIDE TTで新たに採用された技術は、その後リリースされるオールラウンドバイクにも大いに影響することが予想されます。

発表時期は?

先代の発表時期から推測するに、2019年8月頃に発表されるのではないかと予想されます。

予想される変更点は?

予想される変更点としては、やはり更なる空力性能の向上でしょう。というか、それ以外ない。

所謂、フレームおよびフォークにおける「3:1」ルールが2017年に撤廃されたのは記憶に新しいですが、もしかすると比率に捉われない新たなチューブ形状のバイクを投入してくる可能性はあります。

ただその一方で、UCI規定の8cmボックスおよび最小寸法2.5cm(フォーク及びステーは1.0cm)制限の健在、カムテール形状の優位性、ワイドタイヤの一般化などの背景から、極端に扁平なチューブになることは可能性としては低いと思われます。

となると、ForkFlap及びCONCAVEダウンチューブに次ぐ新しい技術の採用があるかどうかというところが注目でしょう。正直なところ、これに関しては全く見当がつきません。

参考画像:DOGMA F10のForkFlap

ForkFlapは、形状の見直しがされる可能性があります。実際に、今年新しく発表されたトライアスロンバイクBOLIDE TRでは、ForkFlapの形状がベースとなったBOLIDE TTのものとは若干異なっていました。新型BOLIDE TTにおいても同様の変更が加えられる可能性があります。

ディスクブレーキ化は?

可能性はあります。ディスクブレーキ自体の是非はさておき、ここ数年の間にディスクブレーキ化の波が拡大してきているのは紛れもない事実です。そして、この流れは今後も確実に進行することでしょう。現に、キャノンデールキューブウィリエールでディスクブレーキモデルのTTバイクが開発されました。そういった情勢を鑑みて、ピナレロも早期に手を打つ可能性が考えられます。

ただし、ホイール交換時はタイムロスのデメリットがあり、それを理由にディスクブレーキの使用を避ける選手も多いです。クリス・フルームもその一人。

クリストファー・フルームは、もしプロトンの全員がディスクになるというような状況になるまでは使用しないと言う。

「解禁されるも、まとまらない」 ディスクブレーキを取り巻くプロトンとサポート体制の現況(2018年7月13日) – シクロワイアード

よって、仮にディスクブレーキモデルが出たとしても、リムブレーキモデルとの2モデル体制になるのではないかと予想します。ただ、その分更なる価格高騰につながりそうですが…。

次期DOGMA

2019年はマイナーチェンジ ⇒ ではなかった!(2019年5月3日更新)

現行のオールラウンドロードのフラグシップといえばDOGMA F10ですが、ピナレロのモデルチェンジの周期(3年毎)から言えば、2019年はマイナーチェンジに留まると思われます。

【2019年5月3日訂正】2019日5月1日、DOGMA F10がフルモデルチェンジされ、新フラグシップDOGMA F12として発表されました。まさか2年でモデルチェンジされるとは、全くもって予想外でした(詳しくは下記リンク参照)。

ただのピナレロファンがDOGMA F12を見た感想をただ書くだけ

2019.05.05

発表時期は?(2019年2月7日更新)

注意

以下は、2019年4月30日以前のDOGMA F10マイナーチェンジに関する予想内容です。2019年5月1日発表の新フラグシップDOGMA F12に関する情報ではありませんのでご注意ください。

これまでの発表時期から考えて、1月ないし2月に発表されるかと予想されます。

【2019年2月7日追記】本日、本社公式サイトPinarello.comにて正式に発表されました。今年は、例年に比べ、やや遅めでしたね。

変更内容は?(2019年2月7日更新)

注意

以下は、2019年4月30日以前のDOGMA F10マイナーチェンジに関する予想内容です。2019年5月1日発表の新フラグシップDOGMA F12に関する情報ではありませんのでご注意ください。

マイナーチェンジということで、形状および構造上の変更はなく、塗装デザインのみ変更されると考えられます。

では、どのようにデザインになると予想されるか?

つい先日チームスカイの公式アカウントから下記のようなツイートがありました。

意味は、「今日のフライデーモチベーション(金曜日頑張ろう、的な)は、ピナレロと新しいドグマF10のご厚意によるもの」。

デザインに関して言えば、前年モデルと比較して、青白の水平ラインとフレーム各所に配置された差し色が無くなり、その代わり各ロゴ部分に青い光彩が入りました。

このフレームデザインが2019年シーズンの新ジャージ(下の写真参照)のデザインに似ていることから、おそらく2019年シーズンにおけるチームスカイ仕様の新DOGMA F10と思われます。⇒確定(2018年12月29日更新)

そこから察するに、次期DOGMA F10では光彩の色違いが新色としてラインナップされるのではないかと予想しています。

ただし、それだけではややインパクトに欠けるかもしれません。ひょっとすると、最近のトレンドもカラーデザインに影響するかもしれません。

ロードバイク界では、ここ1、2年ほど「グラデーションカラー」が流行っていますが(因みにその前は「カモフラージュ(迷彩)カラー」でした)、個人的な予想として、次は虹色の光沢を放つ「ラメカラー」「ホログラムカラー(別名:タマムシカラー)」などが来るのではないかと予想しています。現に、その筆頭として「スペシャライズド 2019 S-Works Venge/Tarmac サガンコレクション」や「ジャイアント 2019 PROPEL ADVANCED PRO 0」などが出ています。流石に、フレーム全体がタマムシになるようなことはないとは思いますが、仮にこれが実装されたとしても、黒ベースに虹色光沢の混じったカラーがアクセントとして部分的に挿す感じか、ロゴ部分に起用される程度でしょうか。

因みに、現行のDOGMA F10(2019年モデル)に採用されているグラデーションデザインのSHADES(シェード)ですが、次期モデルでは無くなっているかもしれません。その根拠として、前年モデルで採用されていたドットデザインのMAGIX(マジックス)が1年限りだったので、SHADESも同様に無くなる可能性は十分考えられます。

【2019年2月7日追記】チームスカイカラー以外のカラーに関しては、以下のようになりました。

予想を裏切り、なんと今年もグラデーションデザインであるSHADES(シェード)が続投!そして、グラデーションに用いられるカラーの数が2色→3色に増加しました。上の写真の例ですと、「紫→赤→オレンジ」といった具合ですね。

その他の車種

セカンドグレード(PRINCE FX)以下のロードバイクは、例年6、7月頃に新作発表を行っています。よって、来年(2019年)もそれと同時期に新モデルが発表されると思います。

詳しい内容に関しては、順次追記していきたいと思います。