【参加レポート】第6回グランフォンド摩周(2018)

5月26日(土)・27日(日)開催の第6回グランフォンド摩周に参加して参りました!尤も、参加したのは2日目のロングコース120 kmのみですが。グランフォンド摩周は今回が初参加ですが、それ以前に道東のサイクリングイベントに参加するのが今回が初めてです。

いやー、なかなか大変でした。何が大変だったかって、札幌⇔弟子屈間の車移動が。これまでいくつか道内各地のサイクリングイベントに参加してきましたが、過去最長の移動距離です。距離にして片道約350 km。当日午前0時に札幌を出発し、日勝峠経由で下道を走り、6時半くらいに弟子屈に到着しました。

会場に向かう道中で撮影した日の出。畑の地平線が何とも北海道らしい。

到着後、車から降りてびっくり。天気は曇り。冷たい風がビュンビュン吹き、寒いのなんのって。7時に受付を済ませ、開会式が始まる8時半まで、車の中で仮眠をとってました。

参加記念品

参加記念品

参加記念品は、手さげ袋。シンプルなデザインなので何にでも使えそう。結構生地が分厚く丈夫そうなので、買い物袋としてもいいかもしれません。

参加者層

参加人数および男女比

開会式の様子

配布資料によると、2日目のショートコース・ミドルコース・ロングコースの各参加人数を合計した数は一般参加者のみで184名。これにゲストライダー・スタッフを含めると200を超える。

そのうち、25名が女性。すなわち、男女比はおおよそ86:14。やはり、地方開催の大会になるほど、アクセスのしにくさが影響してか、その比が偏るようだ。

お住まい

主に、道東にお住いの方が参加者の大半を占める。中でも釧路市からの参加が最も多いようである。私のように札幌から参加されている方も相当数いる。少数ではあるが、東京から来ている方もいた。

コースおよび景観

グランフォンド摩周のロングコースでは、三つの異なる景観を楽しむことが出来るよう絶妙な具合にコースが設定されている。

牧草地帯

広大な牧草地の中を走る参加者ら

序盤は広大な牧草地帯の中を走る。道東地方で有名な産業といえば、やはり酪農だろう。これぞ「THE・道東」、これぞ「THE・北海道」というという光景を眺めることが出来る。

放牧された乳牛

当然、ホルスタインもよく見かける。牛さんありがとう。毎日プロテインと一緒に有り難く頂いてます。

コースとしては、多少丘陵地形にはなっていますが、きついと感じる坂は全くなく、基本的にはほぼ平坦です。

多和平の牧草地とキャンプ場

上は、最初のエイドステーションである多和平(たわだいら)の景色。本当に見渡す限りの牧草地である。

この日開会式の時点では、空は雲で覆われていましたが、間もなく晴れ間が広がり、ご覧の通りの快晴となった。これは本当にタイミングが良かったです。

屈斜路湖畔

屈斜路湖へ向かう道

中盤は、日本最大のカルデラ湖として有名な屈斜路湖の畔を走る。多和平では快晴で温かった天気も、いつの間にか再び雲が広がり、若干肌寒く…。残念ながら、コバルトブルーを拝むことは出来なかった。

湖畔道路

湖畔を走ると書いたが、実際のところ、道路と湖の距離は若干離れており、そのほとんどは林の中を走ることになる。

屈斜路湖の水際まで寄る機会もあったが、その距離が短過ぎて、残念ながらあまりゆっくり見る余裕はなかった。

この区間に関しても、湖畔ということでほぼ平坦コースとなっている。加えて、両サイドの木々が防風の役割を果たし、非常に走りやすい。

摩周湖ヒルクライム

摩周湖の登り

終盤は、唯一にして最大の難関・摩周湖ヒルクライム。高低差は500 m程度。序盤・中盤のコース設定は、このための布石である。

道はつづら折りになっており、そこまで勾配がきつ過ぎるということもない。

摩周湖側から望む屈斜路湖

ふと顔を横に向けると、上のような圧巻の景色が広がる。写真中央にある山二つの奥に少し見えるのが、先程の屈斜路湖である。

第一展望台からの摩周湖

摩周湖は、「霧の摩周湖」と呼ばれるほど度々霧が発生することも有名だが、この時は天候に恵まれ、霧は全くなく、クリアに摩周ブルーの湖面とその景色を見ることができた。ヒルクライムで疲れた心体に、この景色は十分過ぎるご褒美である。頑張った甲斐があるというもの。

これを登りきると、あとは下ってすぐゴールとなる。登りと打って変わり、下りは比較的直線的で非常にスピードが出やすい。ゴール目前で事故っても笑えないので、ヒャッハーしたい気持ちを抑え、しっかりとブレーキングしながら下りる。それでもやはり、ダウンヒルというやつは楽しいことこの上ない。特に、最後のストレートはまるでジェットコースターに乗っているかのように爽快だ。

エイド紹介

第1エイドステーション

手作りソーセージのホットドッグ

この手作り感がそこはかとなく良い。ボリュームも十分。

第2エイドステーション

 

大福(くるみ・豆・よもぎ)

私はくるみを選びました。とても柔らかい。

第3エイドステーション

豚すき丼

ご飯の量はお好みで!ついつい食べ過ぎてしまった。

第4エイドステーション

なめらかプリンと天然酵母パン

パンがただのパンではなかった。普通に道の駅であったら、次の日の朝ごはんとして買って帰りたいかも。オレンジピールいいね。

第5エイドステーション

芋餅

芋餅は好きですが、摩周ブルーソフトクリームの方を少し期待してしまった(笑)

ゴール地点

摩周そば

有名な摩周そば。優しい味。提供してくださった奥様方も優しかった。

総評

最初は、風が強く、気温も低くてどうなるかと思いましたが。結果的に、その後好天に恵まれ、無事楽しく完走するすることができて良かったです。

グランフォンド摩周における最大の特色は、道東ならではの酪農地帯の景色を楽しむこと出来る点1大会で二つの湖を巡ることが出来る点であると考える。

現状、道東で開催されているメジャーなサイクリングイベントのうち、酪農が盛んな根釧台地を含んでいる大会は、このグランフォンド摩周だけである(厳密に言うと、多和平は根釧台地ではないのかもしれないが)。しかも、平地だけでなく、標高差500 mのヒルクライムコースも含み、クライマーにも満足いくものとなっている。

そして、一つの大会内で国立公園に属する有名な二つの湖を巡るサイクリングイベントは少なくとも道内では、グランフォンド摩周のみである。道南の「みなみ北海道駒ヶ岳一周ライド」も大沼・小沼を巡るが、あれは国立公園ではなく国定公園(しかも、そもそもその二つは繋がっている)。故に、珍しい例である。

一方で、問題もなくはない。一つは、アクセス面。地元や道東に住んでいらっしゃる方にとっては関係のない話ではあるが、やはり人口の多い道央・道北方面に在住の方からすると少し遠いと言わざるを得ない。二つ目は、エイドに関して。エイドの数、量共に十分ではあったのだが、「おお、これは!」と思うようなインパクトのあるものは少なかったのかなという印象である。欲を言えば、この大会に参加している人しか賞味することが出来ないプラスアルファのオリジナリティーなどあれば尚良いかもしれない。三つ目は、屈斜路湖の寄り道ルート。屈斜路湖を間近に見るためだと思うが、途中キャンプ場の中に進入し、奥まで行き、その後Uターンして同じ道を戻るというコースがあった。正直、あの寄り道ルートは不要だったように思う。流れを優先した方が良いように思う。

多少気になる点はあったものの、総じて満足のいくものであった。予定が合えば、来年度以降も参加したい。次回は、是非とも1日目の美幌峠パノラマコースにも挑戦してみたいところである。