【実走インプレ】中山峠(札幌市側)【北海道の峠】

8月28日(夏季休暇2日目)に、中山峠にヒルクライムしに行ってきました。

峠概要

  • 峠の長さ(チェーン着脱場間の長さ):28.8 km
  • 標高:835 m
  • 最急勾配:6.3%

北の道ナビ【峠情報】より引用

中山峠(なかやまとうげ)は、札幌市喜茂別町の境界に位置する峠。札幌近辺にある峠で、最も高く、最も有名。札幌に住んでいる方で、この峠を知らない方はいないでしょう。そして、この峠をロードバイクで登頂することが私の念願でした。

今回は定山渓経由で登り、頂上でUターンして戻ったので、札幌市側のみのインプレになります。

薄別付近

国道230号線に沿って、定山渓を通過し、中山峠に向かう。定山渓温泉中心部から中山峠頂上までは約19 km。序盤から緩やかな登りとなるが、実際勾配はほとんど感じない。

道幅は広く登りやすい

上り(札幌市側)は道幅が広い

この通り、札幌市側の上り車線(定山渓→峠頂上)の道幅は、車2台が横に並べられるほど広く、非常に走りやすい。車のドライバーに気を遣わずに済む。

トンネル及び橋は注意が必要

無意根大橋(手前)と薄別回廊(奥)

基本的には広い道幅が大半を占めるが、トンネル(覆道含む)と橋の箇所では道幅が狭くなるので、その点だけ注意が必要である。

渓明覆道内

トンネル内や覆道内には、砂利がたまっている箇所も多いので、注意が必要。

定山渓トンネル

そして、全行程中最も緊張する場所。それが定山渓トンネルである。全長は約1.1 km。大型トラックが2台並ぶともはや隙間がないほど道幅は狭く、そのうえ距離が長い。両車線渋滞の際は悲惨である。一応、トンネル内照明はあるものの、暗いことには変わりない。道は直線なので、スピードを出す車も多い。引っ掛けられないためにも、それなりにまともなリアライトが欲しいところである。私もこの定山渓トンネルを通るために、RAPID X3を買ったといっても過言ではない。

また、定山渓トンネル内の一部では、常時天井から水漏れして路面が濡れている箇所があるので、多少の水はねは覚悟した方がよい。ホワイト系のサイクルジャージは避けたほうが良いだろう。

実際に登ってみた感想と峠の名物

定山渓トンネルを抜けた先

定山渓トンネルを抜けると環境が少し変わる。気温が少し下がり、カバノキ類が多くなる。いよいよ峠の頂上が近い証拠である。この日は写真のように霧が広がっていた。

頂上到着。

実際にロードバイクで登ってみた感想だが、正直思っていた程ではなかった。距離はそれなりにあるが、勾配がキツくない分、無理しない限りあまり疲れることはない。

例えるなら、勾配を手稲山の1/2、その分距離を手稲山の2倍にしたような印象である。仕事量の総量としては、手稲山ヒルクライムとあまり変わらないのではないだろうか。(一部の方にしか分からない例えで申し訳ない)

おそらく、難易度・危険度で言えば札幌市側よりも喜茂別町側のほうが高いだろう(急勾配、左カーブのスノーシェルター等)。

尚、所要時間は未計測である。

さて、中山峠に登ったら、必ず食べなければならないものがある。

中山峠といったら、やっぱりこれ。そう、あげいも。もはや有名過ぎて説明の必要はないだろう。昔から変わらない味。美味い。

ただ、食べる度にいつも思うのだが、一人で3個は少し多かったりする。2個までは美味しく頂けるのだが…。故に、もし二人いればシェアするのがベストだろう。

中山峠の名を刻んだ石碑は、道の駅の反対側の片隅にひっそりとある。本来晴れていれば、この石碑の背景に羊蹄山を拝むことが出来るのだが、残念ながらこの日は叶わなかった。

下りは慎重に

 

札幌市側の下りは、上り時と異なり、道幅がとりわけ広くはない。また、路面にはひび割れ凹みも多く、それらにハンドルがとられないように注意が必要である。先述の通り、勾配自体はあまりキツくはなく、ペダリングなしに異常なスピードが出ることはないが、安全のためにもスピードの出し過ぎには注意したい。

今回は札幌市側のみだったが、機会があれば喜茂別町側も挑戦してインプレしたい。